「特待生」でチーム力強化
高校野球では別途、「野球特待生制度」がある。日本高校野球連盟が「特待生」について定めた制度だ。加盟校が、野球の能力が特に優秀である生徒に対して、入学金、授業料その他これに類する負担金を免除できる。
中学校長の推薦が必要で、高校側が、募集要項などを公表する必要がある。基準として、学業水準が一般生徒と同程度で、生活態度においても他の生徒の模範となっていることなどが求められている。「各学年5人以下が望ましい」とされている。
高野連は、3年ごとに「特待生」について実態調査している。
毎日新聞によると、18年4月に入学し、21年春に卒業した特待生は、全国472校で1977人。20年度の入学者は480校、2042人。1チーム当たり5人弱となっている。
特待生制度を公表している学校名を見ると、甲子園の常連校が多い。この制度を利用し、チーム力を強化していることがわかる。