関東大震災100年、改めて惨状を伝える 写真展やドキュメンタリー映画

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「こんな時に撮影してんのかよ!」

   関東大震災の直後の惨状は、動く映像でも残されている。音もない、モノクロームの記録フィルム。

   「キャメラを持った男たちー関東大震災を撮る-」(記録映画保存センター制作)は、この映像と撮影者に迫るドキュメンタリーだ。

   手記や回顧録、遺族たちの証言などによって、撮影した3人が判明している。岩岡商會の岩岡巽。日活向島撮影所撮影技師の高坂利光。東京シネマ商會の白井茂だ。誰に命令されたわけでもなく、夢中で手回しキャメラをまわした。逃げさまよう避難者からは 「こんな時に撮影してんのかよ!」という罵声が飛び、暴力にもあったという。

   3人が撮影したフィルムは複製され、震災後、全国の映画館や集会場で公開された。そのフィルムのいくつかは現代に残り、デジタルアーカイブ化が行われた。「キャメラを持った男たち」は、それらのフィルムを再構成し、関係者への取材も加えてドキュメンタリー作品に仕上げている。

   8月26日から、東京・ポレポレ東中野、神奈川・横浜シネマリン、大阪・第七藝術劇場、岩手・みやこシネマリーンなどで公開される。

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