大学の理系拡充を政府が支援 「データサイエンス」新設増、課題は入試の数学

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高校で数学をしっかり学ばないと

   一つは教員の確保。日経新聞によると、学部新設認可を受けるには教員数などの審査をクリアする必要がある。ところが、担当できる教員が不足している大学が少なくないという。

   もう一つは「数学」。理系には必須とされている。

   新設を目指す学部には、デジタル時代を反映し、「情報」「データサイエンス」関係が目立つ。朝日新聞は22年11月26日、「データサイエンス系学部学科が続々誕生 就職好調 数学は必須?」という記事で問題点を指摘している。

   たとえば、文系大学の一橋大は、すでにソーシャル・データサイエンス学部を新設。入試前期日程の2次試験の配点は、数学330点、英語230点、国語100点、総合問題100点と、数学の比重がきわめて重くなっている。

   記事の中で、河合塾教育研究開発本部主席研究員の近藤治さんは、「問題は、データサイエンスなどに必須の数学を入試でどこまで課すかです。元々文系の大学や学部で数学を入れれば、学生が集まりにくくなる。一方で、高校で数学をしっかり学ばないと、入学後に授業についていけず、大学、学生の双方にとってよくありません」と語り、数学の扱いが理系拡充の難題となりかねない一面を指摘している。

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