理系の学部づくりが加速することになりそうだ。文部科学省は2023年7月21日、理工農系学部を拡充する支援事業について、大学や高等専門学校111校の計118件を選んだと発表した。女子大からも9校が含まれている。
「食農科学部」や「情報社会学部」
支援事業は、理系学部などの新設と大学院の定員増などが柱となっている。学部などの新設は、各大学からの申請に基づき67校が選定された。
このうち女子大では、日本女子大「建築デザイン学部建築デザイン学科」、大妻女子大「データサイエンス学部」、椙山女学園大「情報社会学部」、武庫川女子大「環境共生学部」、京都光華女子大「食品生命科学科」、安田女子大「理工学部生物科学科、情報学科、建築学科」、などが選ばれた。
毎日新聞によると、日本では理系人材が、海外の先進国に比べて少ない。このため政府は、理系学生の比率を現在の35%から、2032年には50%程度に引き上げることを目標に、約3000億円の基金を設け、理系教育の強化を促すことを決めていた。1件につき最大20憶円程度の支援が受けられる。
これから学部の設置に向けて進む大学が多いが、実現についてはいくつかのハードルも指摘されている。