「ディスレクシア」「ギフテッド」子どもの居場所に 「メタバース」活用動き広がる

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   孤独や不登校など困難を抱える子どもに向け、「メタバース」(仮想空間)を活用して居場所づくりを支援する動きが増えている。

   こども家庭庁は、「令和5年度NPO等と連携したこどもの居場所づくり支援モデル事業」の公募を2023年5月10日に開始。採択事業に、メタバースを活用する事例が複数ある。

  • 「ギフテッド」傾向がある小中学生を対象とした、メタバース「できる~む」(画像はROJE広報の提供)
    「ギフテッド」傾向がある小中学生を対象とした、メタバース「できる~む」(画像はROJE広報の提供)
  • 「ギフテッド」傾向がある小中学生を対象とした、メタバース「できる~む」(画像はROJE広報の提供)

子どもが主体となって居場所作り

   同事業は、子どもの居場所づくりや、子どもの可能性を引き出す取組に関して、効果的な支援方法の検証を目的として民間団体が行う事業が公募対象。モデル事業に採択されると、500万以内を基準額として一定の補助金が支給される。

   東京都港区の認定NPO(特定非営利活動)法人エッジは、「ディスレクシア」の子どもを対象とした「メタバースでの居場所づくりプロジェクト」を開始する。8月4日付発表によると、上述の居場所づくり支援モデル事業として採択されている。ディスレクシアとは知能が正常でも、文字を読むこと・書くことに困難さが見られる状態のことだ。

   子どもたちが主体となって、自身の意見をもとに安心できる場や仲間と出会える場をメタバース上に作るプロジェクトという。8月22日に、メタバース上で子どもたちが居場所をつくるワークショップを開催。メタバースの「モデルルーム」は10月にプレオープンし、12月に本格オープン予定とのことだ。

   エッジ広報に取材すると、使用するメタバースプラットフォームに関する技術的な詳細は現在「つめているところ」と話す。児童生徒が使用するパソコンやタブレット機材を考慮し、参加を希望する誰もがアクセスできる環境になるのではないかと語った。プロジェクト実施期間の終了日は未定。

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