「絵本を読むのは子供だけ」と決めつけないで
終盤、山下さんから「絵本作家を目指す人へのアドバイスは」と話を振られたMionさん。絵本とは「子供が読むもの」というだけでなく、「大人が読み聞かせる」イメージもある、と前置きし、こう続けた。
「絵本を読むのは子供だからと決めつけず、大人でもほっこりできるように、と幅広い世代の人のことを考えて作っていく。すると、作品がもっと多くの人に届くのではないか」
すると山下さんは、作リエ第二回ゲスト・しょーたさんとの対談を思い出した。「子供向けと子供だましは違う」という話題だ。詳しくは記事あるいは、スペースにて(54:55~)。
その他、フリーランス特有の醍醐味に悩み、一日の過ごし方(18:53~)、自己管理の難しさ、失敗談など、赤裸々な話題が続々。例えば、「クライアントとの、メールでのやりとりの難しさ」。強く出られたり、無理難題を強いられたりしても、後ろ盾のなさや、「断ったら次に仕事をもらえなくなるのでは」という不安から、要求を飲んでしまいがちだという(49:26~)。
スペース終了後の二人に話を聞いた。Mionさんはこれまで、仕事に関する考え方や、絵に対する思いを公の場であまり話すことがなかったそう。また、「自分は絵を描く人間なので、そういったものも求められていないのではないか」と考えていた。しかし作リエに参加し、考えを山下さんやリスナーと共有したことで新たな発見があったという。
「絵だけでなく、想いを伝えることもクリエイターとしての役割なのかなと感じました」
山下さんは、フリーランス仲間がゲストだったとあって、「ものすごく共感できる部分もあれば、参考にできる話もあり、まるで情報交換会をしているよう」と振り返った。特に、「別界隈のフリーの生計の立て方は非常に興味深かった」そうだ。
第28回作リエは、2023年8月23日実施予定。