10本のアームで取るクレーンゲームがある。「十手観音」という名称だ。ゲームセンター「サープラ横浜あそびタウン」(横浜市)にあると聞き、J-CASTトレンド記者が取材に赴いた。
お金を入れプレイをスタートすると、爆音で音楽が鳴り響く。そして、ゲーム機の脇に置かれた、「ビッグクラッピー」というオモシロキャラが手拍子をしながら口を開き、歌い始めた。これは一体......。
これまでにない「全力応援」
「十手観音」は、一回100円で遊べる。コインを入れるとビッグクラッピーが歌い出す。
「大量ゲット!取って取って取って~」
「取れてよかったな」
などと応援してくれるのだ。それに合わせ、クレーンゲーム機の上部に設置されている複数の手がパンパンと軽快に手拍子。かなりの音量だ。
記者が実際にプレイ。手拍子と面白い掛け声に気を取られて、アームを動かすのを忘れてしまった。ギリギリのタイミングでアームを動かすも、動きが激しすぎて景品が外に飛びまくり。それでも、気分は十分アガった。
サープラ横浜あそびタウンを運営するサードプラネット広報によると、拍手するマシンを実装したら面白いのではないかと考え「十手観音」を制作したという。また、客のプレイを全力で応援するクレーンゲームはこれまでになかったことから、応援機能を追加した。特に子ども客の反応が良く、ゲーム機に引き寄せられて人が集まってくるそうだ。一方、ビッグクラッピーが「背負い投げ」されて破損するトラブルもあったとのこと。
十手観音は、音量がとにかく大きい。記者がプレイしていると、かなりの人数が集まってきた。面白がる人、びっくりして泣きそうになっている子と、反応はさまざま。
ビッグクラッピーが歌う曲は、ランダムだ。その中に、サープラ横浜あそびタウン限定の音楽があるとの話。また、クリスマスにはクリスマスソングを歌うなど、季節によってバリエーションが変わるという。
「十手観音」をビッグクラッピーと連動できるよう特別に改造。これにより、利用者が100円入れると、ビッグクラッピーが「ありがとうございま~す!」と反応したうえ、応援コールをする。景品をゲット出来たら「おめでとうございま~す!」と声を出し、祝福に歌のパフォーマンス。逆に失敗したら、「ざんね~ん!またチャレンジしてくださいね」などねぎらってくれる。
施設内あちこちにビッグクラッピー
「ビッグクラッピー」は、サープラ横浜あそびタウン内の他のゲーム機付近にも置かれていた。人が通ったらセンサーが反応し、話す仕組みだ。
施設内の奥に進むと、「げんき大明神」と書いてある「ほこら」があった。ここにも、2体のクラッピーがいる。
中に入ると、たくさんの「手」が見える。そして、絵馬が取れるクレーンゲーム機が設置されていた。
こちらも、絵馬を取る際にビッグクラッピーが応援してくれる。取った絵馬は「げんき大明神」に飾れる。
「げんき大明神」では、中央に設置されている「さい銭箱」にお金をいれる。「子育て祈願」「恋愛祈願」「学業祈願」「暑中見舞い」と書かれたボタンのうち一つ押すと、ビッグクラッピーが内容にちなんだ言葉や歌を披露する。
記者も試してみたが、拍手が盛大で言葉が頭に入ってこなかった。また、一体のビッグクラッピーの調子が悪く、いきなり同じセリフを連呼し始めるハプニングがあった。
おみくじが取れるクレーンゲームにも、ビッグクラッピーの応援がついていた。