新型コロナ感染者が東日本で増える傾向 北関東、東北、北海道が気になる

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   全国の新型コロナウイルスの患者数が、前の週からわずかに減り、おおむね横ばいとなっている。2023年5月8日に集計方法が「定点把握」方式に変わって以来、上昇が続いていたが、初めて伸びが止まった。地域別では、これまで増加が際立っていた西日本で減少傾向が顕著だが、逆に東日本では増えているところが多い。

  • 西日本で減少傾向が顕著だが、逆に東日本では増えているところが多い
    西日本で減少傾向が顕著だが、逆に東日本では増えているところが多い
  • 西日本で減少傾向が顕著だが、逆に東日本では増えているところが多い

青森が増加率トップ

   厚生労働省によると、7月31日から8月6日までの1週間に報告された1定点医療機関あたりの患者数は全国平均で15.81人。前の週の15.91人から0.1人減少した。

   全国約5000の定点医療機関での患者数の合計は、前の週の7万8502人から7万7937人になった。

   地域別では、これまで感染者の増加が目立っていた九州で、減少に転じた県が多い。四国は4県とも減少。一方で東日本では、北関東や東北で増加傾向が続き、北海道も増えている。東京は11.53人と、全国平均を大きく下回っているが、増加中だ。

   都道府県別では、佐賀の34.69人が最多で、まだ増え続けている。感染者の増加率では、青森が前週と比べ1.65倍の13.62人に急増。全国トップになっている。

   読売新聞の取材に、国際医療福祉大の松本哲哉教授(感染症学)は、「感染者数が減少した地域もあるが、お盆で人の動きが活発になっており、油断はできない。まだ感染拡大のピークを越えたとは言えないだろう」と語っている。

   厚労省によると、入院者数は9日時点で前週比1701人増の2万1000人、重症者数は28人増の378人。ともに増えている。

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