「ぽたぽた焼」の「おばあちゃん」が生まれ変わる。亀田製菓(新潟市)は、「ぽたぽた焼」を2023年8月7日に、同月上旬からリニューアル発売すると発表した。
発表資料によると、「商品パッケージを大きく刷新」。絵本作家・ヨシタケシンスケさんが「おばあちゃん」を描き起こした。発売から38年目の「象徴」のリニューアル。ツイッター(現・X)上では驚きが広がった。過去にも、「おなじみ」となっていたキャラクターが生まれ変わったことがある。
33年続いたキャラは引退
長年、看板を背負ってきたキャラクターの変更にはさまざまな意見が飛び交う。「ポテトチップス わさビーフ」も、新キャラに交代した時は多くの声があったようだ。
同商品のキャラクター「わさっち」は、2020年9月に「引退」した。「山芳製菓」(東京都板橋区)が「ポテトチップス わさビーフ」をリニューアルとして、新キャラクター「わさぎゅ~」に変更したためだ。デザインは、お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣さんが手がけた。
リリースによると、1987年の発売以来、白に茶色のブチ模様のホルスタインのような牛のキャラクターは、先代「わさっち」まで33年続いた。J-CASTニュースの20年8月19日付の記事によると、惜しむ声も多かったという。
クロネコヤマトや「M&M's」も
「クロネコヤマト」も、親しまれてきた「ネコ」のキャラを変更した過去がある。近年では2021年3月、2匹のクロネコが描かれたロゴマークが若干変わったとき、大きな話題になった。当時、J-CASTトレンドでも報じている。
同社はこのロゴとは別の「ネコ」のキャラ「クロネコ・シロネコ」が、1991年に誕生した。それが2019年、ヤマトグループ創業100周年を記念し刷新していたのだ。
誕生時のキャラは、三日月形の切れ長の目が特徴的だった。「シロネコ」は女性的なイメージなのか、青いまぶたに、まつげ、ピンクのほおに、口元は赤い点が含まれていた。刷新後は、クロネコとシロネコの顔パーツに差異は見られず、まん丸の目となっている。体の形で差がでており、リリースによると「クロネコは上半身を鍛えたマッチョな形」、「シロネコは下半身がふっくらしたかわいい形」に。「ねとらぼ」の19年10月23日付の記事によると、この時も賛否が上がったようだ。
海外の例では、カラフルなチョコレート「M&M's」のマスコットキャラ「スポークスキャンディー」が、2022年1月に変更された。このとき、2人の「女性キャラ」が大きく変化。具体的には、「グリーン」が高いヒールのブーツからカジュアルのスニーカーに、「ブラウン」はピンヒールから低いブロックヒールのパンプスへと変わった。
しかし、米国では受け入れられなかったようだ。
読売新聞オンラインの23年1月25日付の記事によると、「インターネットの批判を受けて、これまで男性や女性のキャラクターの容姿を変えるといった対応をしてきた。この対応に再び反発する意見もあったという」。
「M&M's」の米メーカー「マース」は同月23日に、マスコットキャラの利用を無期限で停止すると発表した。公式ツイッターでは、社会の分断を避けたいと説明していた。