「著しい高温」となる可能性
朝日新聞によると、この126年間で、7月の平均気温は1.5度ほど上がった。特に2000年以降は気温の上がり方が急激になっている。最高気温が35度以上の猛暑日は、1920年ごろまではゼロの年もあったが、2000年ごろから急に増え始めた。
今年7月の東京では、猛暑日が13日もあった。これまでは2001年の7日が最多だったので、大きく更新した。
猛暑は、最近では夏前から始まるようになっている。NHKによると、今年5月に熱中症で病院に搬送された人は全国で3600人余り。6月は1万5657人搬送され、17人が死亡した。
消防庁の速報では、7月は、3日から30日の4週間では、全国でおよそ3万3000人が熱中症で搬送された。都内では7月に入って27日までに、熱中症の疑いで40代から90代の男女あわせて70人の死亡が確認されている。
日本気象協会によると、気象庁は7月31日、「高温に関する早期天候情報」を発表している。これは、その時期としては「10年に1度」程度しか起きないような「著しい高温」となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報だ。
それによると、北海道・東北・北陸・関東甲信は8月6日ごろから、東海・近畿・中国・四国・九州北部は8日ごろから「かなりの高温」が予想されるという。