VRChatにハマる習慣づくりに
「Questラジオ体操部」イベントオーガナイザーのぴゅあ吉さんに取材した。ラジオ体操部の活動は、2019年からだという。
VRChatには複数の起動手段がある。パソコン(PC)にインストールしてアクセスする、あるいはVRゴーグル単体にインストールして入るといったものだ。ところが仕様上、PCに対応しているワールド(仮想の空間)には、VRゴーグル単体では入れない場合がある。
ぴゅあ吉さんは2019年、VRゴーグル「Oculus Quest(現Meta Quest)」でVRChatの利用を開始。当初イベントを参加していたところ、ラジオ体操をする集まりがあると聞き、参加しようとした。ところがそのイベントはPC向け。Quest単体では入れなかったという。
このとき「悔しくなっちゃって」とぴゅあ吉さん。誰でも入れる「チュートリアルワールド」という空間で、ひとりでラジオ体操するようになった。それが口コミで広がり、徐々に参加者が増えていった。これが発展し「Questラジオ体操部」に。現在では複数のインスタンスをまたいで、日々50~60人のユーザーが参加している。4年ほど前に開始してから、今まで休止したことはない。
Questユーザーには、VRChat初心者が多い。Questラジオ体操部には、体操目的のほか、VR初心者がVRChatを楽しむ足がかりのイベントという側面があるという。室内の壁に飾ってあるポスターも、Questから入れるイベントばかりだ。
体操で体をほぐし、スタンプを受けてログアウトする一連の流れ。これについて、「明日も(VRChatに)行ってみるか、というきっかけになれば」と、ぴゅあ吉さんは話した。