感染状況を色分け表示
インフルエンザでは、定点把握の人数が「10」を超えると注意報、「30」を超えると警報レベルとされている。しかし、コロナではそうした数値基準もない。このため、独自の対応をしている県もある。
宮崎県は以前からウェブサイトで、県内を7つの圏域に分け、それぞれのコロナ状況を数値だけでなく色分けで告知している。紫(定点報告数50)、赤(同20)、オレンジ(同10)、黄色(同5)の4段階で、感染状況を示し、県民に注意を呼び掛けている。直近の状況は、6地域が赤、1地域がオレンジだ。
徳島県の後藤田正純知事も7月21日、新たな基準を設けたことを明らかにした。定点当たりの感染者数が5人以上で「注意」、10人以上で「警戒」、20人以上で「厳重警戒」、30人以上で「警報」というものだ。県はこれを、ウェブサイトに大きく掲載している。
23日までの一週間、同県の定点把握の数値は16.51人。このため27日段階では、県ウェブサイトに「警戒」と表示されている。
伊勢新聞によると、東海3県の知事は7月31日のテレビ会議で「新型コロナウイルスのさらなる感染拡大が懸念される」として、感染防止対策を徹底するよう3県の県民に呼びかける共同メッセージを出している。
先週1週間(7月17日から23日)の、全国の1医療機関当たりの感染者数は13.91人。東京は9.35人にとどまっているが、九州は大半が20を超え、四国や東海地方も全国平均を大きく上回っている。このため感染状況について、東京との温度差、地域差がかなりある状況が続いている。