「30」超えると医療ひっ迫
定点把握のデータについて、新型コロナでは特に定義はない。ただし、インフルエンザの場合は、10を超えれば「注意報レベル」、30を超えれば「警報レベル」とされている。
感染症専門医の忽那賢志さんは、「Yahoo!ニュース個人」で7月23日、「第8波の時期はまだ定点報告ではありませんでしたが、さかのぼって同じ算出方法で計算すると、ピーク時には約30であったことが分かっています」と書いている。九州の現在の状況は、第8波のピークに近付いていると推測される。
今後の見通しについて、7月26日に開かれた厚生労働省の感染症部会で、脇田隆字部会長(国立感染症研究所長)は「お盆ぐらいまでは増加が続くだろう」と語っている。
また、広島テレビ放送が運営している「感染症・予防接種ナビ」で、感染症に詳しい大阪府済生会中津病院の安井良則医師は、「新型コロナウイルス感染症の定点報告数が20を超えれば大きな流行となり、30を超えると医療ひっ迫が始まる目安となるのではないか」と説明。「8月の3週目ぐらいまでは、このまま流行が続いていくのではないか」と予測している。