名前から怖すぎるメタバース 「このワールドはお祓いを済ませておりません」

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ワールドのエピソードを聞いた

   浜名湖さんによると、このワールドはもともと「オカルトナイト」という名前で、2022年10月ごろから、23年5、6月ごろまで公開していた。訪れた人同士でホラー動画を鑑賞するのを趣旨としたワールドだ。ただ動画に関連した機能の管理に苦労していたため、公開を停止。利用者からの惜しむ声を受けて名称を変更し、ギミックの追加や修正を経て7月24日に改めて公開した。

   初期のオカルトナイトのギミックにはホラー要素はなく、2階には何もなかったという。2階に何を配置するか考えたときに「呪いの部屋にし、いわくつきの人形を置いたら面白いのでは」と思いついたのが、ホラー色を強めたきっかけだ。こうしたギミックを増やすうち、ホラー要素がメインになったとのことだ。

   ほかにも「落ちている飴にカメラを向けるとファインダー越しに異形の手が見える」「鏡越しに化け物が見える」「ワールド内のポラロイドカメラで心霊写真が撮れる」など、細かな仕掛けが多数用意されている。

   箱を開けなければ怪奇現象は起きず、自由にくつろげる空間だ。ホラー目的で来てもいいし、まったりできるホーム(拠点)ワールドとして訪れてもいい。「選択肢に幅のあるワールドと思ってもらえれば」と浜名湖さん。

   こんな話もある。「オカルトナイト」時代のある日、ツイッターにて利用者から浜名湖さんにメッセージが寄せられた。この利用者がワールド内のディスプレーで映像鑑賞していると、VRゴーグルの視界の端に女性の顔が映り込んだのだという。浜名湖さんは「そんなギミックはありませんよ」と答えたとのことだ。

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