新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。厚生労働省によると、2023年7月10~16日に、全国約5000か所の定点医療機関から報告された新規感染者数は計5万4150人。1定点あたり11.04人で、その前の週の約1.21倍になった。NHKによると、15週連続で前の週より感染者が増えている。芸能界にも影響が出ている。
沖縄と九州が突出
新型コロナの感染状況が、5月8日に定点把握方式になってから、1定点あたり「10人」を超えたのは今回が初めて。インフルエンザでは「注意報」の発令基準となるレベルだ。
都道府県別では、沖縄県31.83人、佐賀県23.05人、宮崎県20.79人、鹿児島県19.08人、長崎県16.66人の順。沖縄と九州が相変わらず目立っている。43都道府県で前週より増加した。東京は8.25人、大阪10.22人と、現在のところ全国平均を下回っている。
前週比では佐賀が1.50倍、高知と香川が各1.49倍、長崎1.45倍などの伸びが目立った。
今月16日までの1週間に新たに入院した人は、全国で6952人。前の週と比べて632人の増加となっている。
産経新聞によると、松野博一官房長官は21日の記者会見で。「緩やかな増加傾向にあると認識している。夏の間に一定の感染拡大が生じる可能性がある」と語った。