「口裂け女」今もお化け屋敷の主役 昭和から続く人気を専門家はこう見る

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作者不在の「著作権フリー」

   テレビ番組や映画、コミックと、口裂け女は各時代で途切れなく現れてきた。その「人気」の背景について、妖怪文化研究家の河野隼也氏に取材した。

   考えられる理由として、口裂け女は「都市伝説」で創作物ではなく、作者が不在、出所が不明のため「著作権フリー」である点を指摘した。そのため、誰かに許可を得たり使用料を支払ったりせず、自由に映像作品などに使用できるというのだ。また現代に登場させても違和感がなく、「使いやすい」とも話した。

   それでも、令和の世にフィットするのか――。この点、河野氏は2020年以降の新型コロナウイルスの流行を挙げた。近年、誰もが常にマスクをしているのが見慣れた光景となった。口裂け女もまた、マスクをしている。

   マスク姿の一般人の中に口裂け女が紛れ込んでいても、分からないのではないか。

   そう思わせるような雰囲気が、「コロナ後」の今、増しているのかもしれない。

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