発売前のポケカが転売、その額なんと正規品の10倍超に。「ポケモンワールドチャンピオンシップス2023横浜 記念デッキ『ピカチュウ』」の話だ。まだ発売前なのに、フリマアプリ「メルカリ」では、希望小売価格3500円のところ、7月19日時点で5万円以上での大量出品がある。
発売日は、2023年7月28日。ただし7月19日には、購入申込者宛てに抽選販売の結果が送られてきたようだ。そのためこの日メルカリには、商品イメージ画像や「当選メール」のスクリーンショットと共に、出品が相次いでいたとみられる。
ガイドライン違反に該当
記念デッキ「ピカチュウ」は発売前で、当然市場には出回っていない。一方、「メルカリ」では出品が確認でき、既に購入されているものも見られた。手元に商品がない状態での出品は、いわゆる「無在庫転売」に当たる。問題はないのか。
J-CASTトレンドは、メルカリに「無在庫転売」について取材した。広報は、「本件に関わらず、手元にない商品の出品は以下のガイドライン違反に該当いたします」とした。ガイドラインには、「出品時に手元にない商品を販売」「発売前・公開前の商品を予約、取り寄せで販売」などが違反と明示されている。
また、「事務局が禁止行為・出品物に該当すると合理的な理由に基づき判断した場合は、取引キャンセル・商品削除・利用制限などの措置を取る場合があります」と回答した。
削除・警告などの対応
では、問題となっている「ポケモンカードゲーム」、とりわけ記念デッキ「ピカチュウ」についてはどうだろう。
メルカリは、ポケモン社と「包括連携協定」を6月に締結した。そこでポケモン社と連携し、両社で取組対象と定めた商品について、「メルカリの利用規約・ガイドに違反するものには削除・警告などの対応を行っております」という。記念デッキ「ピカチュウ」についても、
「ポケモン社から発売情報や商品情報、商品画像などを提供いただき、商品の削除やお客さまへの警告を行っております。加えて、メルカリでは365日24時間体制で当社の利用規約に違反する商品の自動検知システム及びカスタマーサービスの目視により、出品や取引を常時監視し、利用規約・ガイドに違反する出品物の排除に努めております」
と回答。実際に削除しているとした。