「狼と香辛料」新作を放送へ ヒット作の再アニメ化続々、専門家の分析は

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「パッケージ」から「配信権」に

   渡辺氏によると、従来はIP(知的財産)の活用・マネタイズの方法として、映像そのものであるDVDやBlu-rayなどのパッケージ販売といった「売り切りの時代」が長かったと説明する。しかし、近年では「グッズやイベント、ステージ等の展開ができるようになりました」。つまり、IPの持続化という方向に変わったという。

   映像のマネタイズ方法も、最近はパッケージより配信が主流だ。米ネットフリックスや中国ビリビリなど配信プラットフォームが増え、日本アニメの「配信権」が売れるようになった。国内だけでなく海外市場が拡大。日本動画協会の「アニメ産業レポート2022」によると、海外市場は2015?17年に急成長し、20年は日本を抜いたほどだ。制作会社も海外へ目を向けるようになった。

   配信権は人気作・知名度のある作品であれば販売価格も上げられる。「その中で、認知度が高く昔から親しまれている作品が注目を集めるようになりました」と話す。「認知度」には、大人世代の消費者を獲得したい狙いもある。それにより「客単価」が上がるためだ。『狼と香辛料』のファンもここに相当するだろう。

   同時に、アニメ視聴する一般層の拡大も大きいと、渡辺氏は説明する。

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