「メタバース」(仮想空間)の意味は幅広い。個人ユーザーが生み出す娯楽的なワールドを指すケースがあれば、企業や組織が業務の一環で自社のサービスを提供する仮想空間を指すこともある。
今週のJ-CASTトレンドでは、ユーザーがレーシングゲームを題材に作ったエンタメ性の強いメタバースや、医療機関が運用する仮想の「在宅診療所」について取り上げた。
無料で利用可能なメタバース
■「頭文字D」3D空間で再現 レーシングゲーム好きメタバースクリエイター
メタバース上には、無料で利用可能ながら、市販のゲームのような体験ができるワールドを公開する人が大勢いる。「頭文字D」シリーズをはじめ、レーシングゲームのコースをモデルにしたワールドを作り続けるインドネシア在住の「Jintei」さんはそのひとりだ。ヘッドライトが照らす夜の山道、VRコントローラーでハンドルを握り、ドリフト走行。「走り屋」の気分になれる仮想空間をいくつも公開している。
■在宅診療所「メタバース」空間にオープン 匿名で病状や健康相談できる
メタバース内で医療に関する相談ができるサービスが始まった。医療法人財団「しろひげファミリー」の「メタバース しろひげ在宅診療所」だ。そのメリットは、外出が難しい人や来院にハードルの高さを感じる人でも、匿名かつアバターの姿で気軽に相談できること。精神病や服薬に関する悩み、日常的な健康相談まで受け付ける。利用は無料だ。