岡山は約4割増
感染者が少ないものの、前の週よりも大きく伸び始めている県もある。
山陽新聞によると、岡山県は1医療機関当たり5.12人。全国平均は下回るが、前の週の3.68人からの伸び率39.1%。全国平均の18.1%を大きく上回った。5月8日の5類移行時と比べて3.4倍に増加。伸び率も徐々に大きくなっている。県は「感染が拡大局面に入った可能性がある」との見方を強めている。
感染状況について、日本医師会の釜萢敏常任理事は7月5日の定例会見で、「現状は第9波になっていると判断することが妥当」との見解を示した。
しかし、共同通信によると、新型コロナウイルス対策を担当する後藤茂之経済再生担当相は7日の閣議後記者会見で、新型コロナの感染拡大に関し「政府として、今の段階で新しい流行の波が発生しているというふうに認識しているわけではない」と述べ、流行の「第9波」に入ったとの見方を否定した。
後藤氏は感染者数などが「さほど大きな伸びとなっているという認識は持っていない」との見解を示し、特に感染状況が悪化している沖縄県に関しては、「国と県とで連携を取りながら対応を進めている」と説明した。