「注意報」も「警報」もない
同じく5類の扱いとなっているインフルエンザも、定点把握で対応している。しかし、コロナとはいくつかの違いがある。
インフルエンザの場合、数値が10人を超えたら「注意報」、30人を超えたら「警報」を出すことになっている。
大阪府感染症情報センターのウェブサイトは概略以下のように説明している。
・インフルエンザでは、1週間の定点医療機関あたり報告数が1を上回ると、インフルエンザが流行期に入ったと考えられる。
・「注意報レベル」は、流行の発生前であれば今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性が高いこと、流行の発生後であれば流行が継続していると疑われることを示す。
・「警報レベル」は、大きな流行が発生または継続しつつあると疑われることを示す。
「注意報」や「警報」の発令は、5類定点把握感染症のうち、流行状況を早期に把握することが必要な疾患について、地域における流行拡大を抑制するため、迅速に注意喚起することが狙いだ。