「逆メタバース」って何だ
XR総合展では、現実とVRをつなげる技術に関する展示が多い。
3D空間のシミュレーションソフトを扱う「フォーラムエイト」(東京都港区)では、「VR360度シミュレータ」という体験型展示がインパクトあふれていた。
ユーザーはコックピットのような座席に座り、VRゴーグルを装着。すると、「海上を飛ぶ飛行機に乗ってのアクロバット飛行」を体験できた。座席は可動式で、機体の動きに応じて傾く。機体が旋回すると座席も回転するのだ。
スパイス(東京都港区)という企業は、ユーザーの全身の動きを追跡しコンピューター上に反映するモーションキャプチャシステムを実演していた。緑色のスクリーンを背景に特殊なスーツを着た女性は、ブース上のモニターでは写実的なアバターに置き換わって表示されている。指先の細かい動きまで、アバターの動きに反映されていた。
「逆メタバース」という聞きなじみのないフレーズを掲げるのは、3Dプリンターを販売している「SK本舗」(東京都渋谷区)だ。現実の家具などを3Dモデル化するのでなく、むしろユーザーが普段メタバース上で愛用している3Dモデルやアバターをフルカラーで3Dプリント。フィギュアとして、現実で飾るサービスを提案しているとのことだ。