コロナ「第9波始まった可能性」 夏に向けて「高齢者をどう守るか」

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   新型コロナウイルスの「第9波が始まった」可能性があるという。「定点把握」による感染状況についてのデータが、次第に悪化しているからだ。コロナは過去には、夏にも流行が広がっているだけに、専門家は警戒感を強めている。

  • コロナは過去には、夏にも流行が広がっている
    コロナは過去には、夏にも流行が広がっている
  • コロナは過去には、夏にも流行が広がっている

尾身茂氏が指摘

   共同通信によると、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会会長を務めた尾身茂氏は2023年6月26日午前、岸田文雄首相と官邸で面会。夏の感染拡大に向けた備えや国内の感染状況について意見を交わした。

   尾身氏は終了後、記者団に「第9波が始まった可能性がある。日本は高齢化が進んでおり、高齢者をどう守るかが大切だ」と語った。

   尾身氏は16日、東京都内で開かれた病院団体の会合で、「(流行の)第9波の入り口に入ったのではないか」と語ったことが報道されている。今回は「入り口」から一歩進んで、「始まった可能性がある」という踏み込んだ言い方になっている。

沖縄では感染が急拡大

   NHKによると、新型コロナウイルス対策について助言する厚生労働省の専門家会合は6月16日、新規患者数は緩やかな増加傾向が続いていて、夏の間に一定の感染拡大が起きる可能性がある、と分析していた。しかし、「第9波」については言及していなかった。

   新型コロナの感染者数は、全国約5000の定点医療機関が1週間分を報告する「定点把握」で公表される仕組みとなっている。

   テレビ朝日によると、6月18日までの1週間に報告された全国の1定点医療機関あたりの患者数は「5.60人」。前の週の「5.11人」に比べておよそ1.1倍となっている。5類移行直後と比べると2倍以上になっている。特に沖縄では感染が急拡大している。

   尾身氏は、こうしたデータなどを念頭に、「第9波が始まった可能性がある」と語ったとみられる。

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