映画俳優も唸る「WEBTOON」演出技法 伊能昌幸「バトルアクション漫画」語る

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「同じ画角のコマが30連続する」ワケ

   続いて「WEBTOON HOTPIC」。一つ目の話題は「ホラー×WEBTOONに期待大」だ(52:00~)。

   伊能さんは、縦読みのホラー漫画について「ワナを仕掛けやすい」構造だと話す。「油断していると、突然怖い画像が出てくる」のが、ツイッターのタイムラインを見ていて、怖い画像がいきなり出てくるのと似ているという。横開きの漫画だと、見開いた瞬間に次の展開までわかってしまうリスクがあるが、縦スクロールだと余白(スペース)を増やしたり、減らしたり調整することでネタバレを防ぎつつ、不意を衝いた恐怖演出ができる(57:37~)。

   遠藤さん曰く、ホラージャンルは「どうやったら怖く見えるか」を徹底追求している演出の宝庫。演出面でまだまだ発展途上のWEBTOONとかけ合わせることで、今後、面白い作品が生まれるのではと期待している。例えば、韓国産WEBTOONの「バスタード」では、ある場面で同じ画角・構図のコマが30くらい続くという。いったいなぜなのか、詳細はスペースにて(59:26~)。

   最後に遠藤さんは「WEBTOON業界を直近でザワつかせた話題」として、「ジャンプTOON」を紹介した。集英社が2023年5月30日に開始した、縦読みマンガサービスだ。

「昨今のWEBTOONの盛り上がりは、ジャンプが専門の媒体を立ち上げるくらいだと思っていてほしい。ライバルだが、一読者としてはどんな作品が出てくるのか楽しみ」

と話した(1:05:10~)。

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