沖縄でコロナ感染拡大が深刻 医療ひっ迫の恐れ、救急搬送が困難な例も

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観光客も感染

   琉球新報によると、沖縄県立八重山病院の和気亨病院長は6月22日、石垣市の院内で緊急の記者会見を開き、市内で新型コロナウイルスの患者が急増し「医療が逼迫(ひっぱく)しつつあり、このままでは破綻する」と訴えた。

   八重山病院にはコロナ専用病床が10、重症者用が1の計11床あるが、現在は満床状態となっている。ここ1週間で感染者が急増し、地元住民だけではなく観光客が感染する事例もあるという。

   発熱などの救急受診者が増え、平常時は1日40~60人程の受診者だが、17日は100人超となり、八重山病院の人員で患者を診られる限界に近い数に達したという。

   呼吸器内科医で、『新型コロナ病棟ナース戦記 最前線の現場で起きていたこと』などの著書がある倉原優さんは、「Yahoo!ニュース個人」で、「何人かの沖縄県の医師に聞いた」という現地の状況などを伝えている。

   それによると、「体感としては過去の医療逼迫と似た水準」「沖縄県では医療従事者の感染が増えており、これが人的資源の枯渇を招いています」とのことだ。

   全国の状況について、倉原さんは、マスメディアでは「緩やかな感染拡大」と報道しているが、地域差も大きく、実際はすでに「急速な感染拡大」が起こっている懸念がある、とも指摘している。

   テレビ朝日によると、6月12日から18日までの1週間に報告された全国の1定点医療機関あたりの患者数は「5.60人」。前の週の「5.11人」に比べておよそ1.1倍となっている。

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