家族の「遺品」処理に困った... 「男の終活」掲げる成人向けDVDショップ(前編)

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子ども夫婦との同居をきっかけに

   亀井さんによると、60歳以上の買い取り件数は、月に約100件にもなる。コロナ禍に入って需要が伸び、2020年はまとめての買い取り希望が増えた。亀井さんは、「同世代で現役として活躍していた人の突然の死、一気に死を身近に感じた人も多かったのかもしれません」と指摘した。20年3月の志村けんさん死去の影響もあったかもしれないという。

箱いっぱいのアダルトDVD
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   「最高齢利用者」となる86歳の男性は、地元のセルビデオショップが閉店したため、定期的にネット買い取りを利用するうえ、暑中見舞いなどの手紙を送ってくれるという。「終活かどうかは不明ですが、定期的に買い取りに出すことで家に残す品を最小限にとどめられているのではないかと思います」。

   このほか、終活と思われる利用例では、子が親の終活手伝いとして買い取りを希望したケースや、60代男性から子ども夫婦との同居を契機とした処分希望などで利用するケースがほとんどだと話した。相談件数は増えたが、またまだ認知は不十分だという。「アダルトDVDであっても、価値を感じる人はたくさんいらっしゃる」と亀井さん、廃棄せず相談してほしいと促す。(後編に続く)

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