実業家の堀江貴文氏が、北海道・帯広のご当地グルメ「豚丼」をリブランディング(ブランド価値を高めること)する。堀江氏がプロデュースするグルメサービス「TERIYAKI」と北海道中札内村にある宿泊施設「フェーリエンドルフ」が協力し、豚丼を新たな角度で作り上げるという。自身のツイッターで2023年6月14日に告知した。
これまでに堀江氏は、ほかにも、パンやラーメン店、焼き肉店など、さまざまなジャンルのグルメを手がけてきている。
地方のソウルフード再構築
堀江氏が6月14日の投稿で紹介した「【堀江貴文プロデュース】帯広豚丼!」というツイッターアカウントによると、6月24日にフェーリエンドルフで有料イベントを実施する。「限定50食」とあり、イベント内で豚丼を提供するようだ。「実際にお店を構える」前に意見を募るため、イベントを開催するとしている。
なお、本取り組みは、堀江氏による「地方のソウルフード」再構築プロジェクト第2回という位置付け。第1回のテーマは「沖縄そば」だった。自身でプロデュースした新たな沖縄そばの試食会を、5月21日に那覇市にて50食限定で実施した。
5月18日に堀江氏が「note」に投稿した内容によると、プロデュースした沖縄そばについて、今後、沖縄県内でのフランチャイズ展開を計画している。
家系ラーメンまで
堀江氏がプロデュースする飲食店で、有名な例といえば、「こむぎの」(北海道大樹町)が運営するベーカリー「小麦の奴隷」がある。同氏の発案により、20年4月に開業。23年6月2日の発表によると、同月1日時点で全国に100店舗を展開する。
2016年には、シェフの浜田寿人とともに会員制の高級焼肉店「WAGYUMAFIA」を東京・赤坂にオープン。その後20年に、浜田市と堀江氏は東京・六本木に和牛ラーメン店「MASHI NO MASHI TOKYO」を展開している。1杯1万円のラーメンを提供する高級店だ。
さらに、「家系ラーメン」もプロデュース。22年8月に、北海道大樹町に自身の名を冠した家系ラーメン店「堀江家」がオープンしている。
宇宙ロケット開発やスマートフォン向けアプリ開発で知られる一方で、飲食店にも広く力を入れる堀江氏。22年7月1日には、自身の飲食店経営者としての知見について記した著書「キャリア不要の時代 僕が飲食店で成功を続ける理由」(ぴあ)を発売している。