「卵メニュー」復活の兆し 「白い恋人」通販再開、大戸屋、ポムの樹でも

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   鳥インフルエンザの流行を背景として2023年上旬から話題になったエッグショック。外食・食品業界では、鶏卵を使ったメニューの販売を休止する事例が相次いでいる。こうした状況に、改善のきざしが見えてきた。

   洋菓子「白い恋人」も鶏卵不足により、ECサイトでの販売を1月23日から休止していた。ところが、7月1日から販売を再開すると発表した。

  • 卵使った食品 販売休止から復活へ?(写真はイメージ)
    卵使った食品 販売休止から復活へ?(写真はイメージ)
  • 卵使った食品 販売休止から復活へ?(写真はイメージ)

卵相場は高いままだが

   白い恋人を販売する石屋製菓(札幌市)の6月12日の発表によると、「安定的な製造の見通し」がたったため、白い恋人12枚入、白い恋人(ホワイト)24枚入、白い恋人(ホワイト&ブラック)24枚入などの通信販売を再開する。ただし、「白い恋人9枚入」「恋人広場」「コイビトセレクション」は引き続き販売見合わせとのことだ。

   定食チェーン大戸屋は、2月15日から鶏卵不足を理由として休止していた「大戸屋風チキン南蛮」の販売を4月3日に再開。またオムライスチェーン「ポムの樹」は3月1日にオムライスの「Lサイズ」販売休止を発表していたが、6月1日から再開している。

   卵を使ったメニューの休止状況を調査している帝国データバンク。6月6日の発表によると、上場外食100社のうち卵メニューの休止や休売をしている企業は27社だ。5月9日時点では29社で、調査開始以降、初めて休止する企業が減少に転じたという。

   卵価格の相場自体は下がっていないようだ。JA全農たまごの発表によると、東京におけるMサイズ鶏卵の1キログラムあたりの基準価格は23年1月5日時点で260円。これが、3月7日では340円に。以降高止まりが続いており、6月13日時点では350円となっている。

   ただ野村哲郎農林水産大臣の6月6日会見によると、国内の鳥インフルエンザ感染は「止まっております」とし、発生農場では清浄化した鶏舎から次々にヒヨコを導入しているという。加工用の卵は依然として不足しており、鳥インフルエンザが発生していないブラジルから加工用卵の輸入が進んでいるが、国内の鶏の数は回復しつつあるとのことだ。

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