交通系ICカード「Suica」「PASMO」の無記名カード販売の新規販売が、2023年6月8日から一時中止になっている。JR東日本、PASMO協議会、東京モノレール、東京臨海高速鉄道の連名による6月2日付リリースによると、世界的な半導体不足で、必要なICチップの入手が困難なのが理由だという。
モバイル記名式カード、定期乗車券の新規販売およびカード障害や紛失時の再発行サービスは継続している。だが、無記名式のカードは転売が発生している。
カードの代わりにスマホアプリあるが
Suicaは2001年、PASMOは07年に登場した非接触型ICカードだ。交通手段として電車の利用が不可欠な首都圏においては、多くの人が所持している。移動時の支払いに限らず、日常の買い物でも利用できる便利なカードだ。23年現在は、スマートフォンアプリ「モバイルSuica」「Apple PayのPASMO」、「モバイルPASMO」もあり、カードを持たずとも使える。
先述した2023年6月2日付リリースによると、5月27日にSuicaサービスのエリアとして拡大した青森・盛岡・秋田の各エリア内では、無記名Suicaカードの購入が引き続き可能。それ以外のエリアでは、新規購入は不可だ。
そのなかで、転売が発生。購入する人も出ているようだ。
J-CASTトレンドが確認した6月13日17時時点では、フリマアプリ「メルカリ」では、残額なしの無記名Suicaカード、PASMOカードが1枚1000~2000円程度で出品、取引されていた。なかには、SuicaとPASMOのカードをセットや、同種類のカードを複数枚で売っているケースも見られた。