ビニール傘は「影や透け感、デザインの立体感を多様に表現できる」
「2020年ごろ」といえば、レイングッズブランド「Wpc.」から「シャイニーアンブレラ」が登場した年だ。Wpc.を展開するレイングッズメーカー「ワールドパーティー」に取材した。
広報によると、それまでにも同社を含め、様々なメーカーからオシャレなビニール傘が登場していたが、「2020年に弊社が発売した『シャイニーアンブレラ』が大ヒットしたあたりから、オシャレなビニール傘が注目を集めるようになったように感じています」と振り返った。傘業界では、「1万本売れたらヒット」と言われているそうだが、2023年時点でシリーズ累計販売数は30万本を突破しているという。
ビニール傘のマイナスなイメージ払拭を考え、「他社にはないデザイン性の高いビニール傘をつくってみようとなりました」と開発のきっかけを話した。「シャワーカーテン」に使われる生地を使い、傘を持ったときの見え方やディテールにこだわった。結果、一般的に想像されるビニール傘と異なった見た目に。広報は、
「ビニール傘は布傘と異なり、影や透け感、デザインの立体感を多様に表現できるところがメリット」
と話し、シャイニーアンブレラは、それらを体現したと説明する。
しかし、「ビニール傘」。やはり耐久性が心配になる。広報によると、同社では布傘と同じ骨を使用しているため、耐久性に変わりはないという。また、それを周知するため、「長く使えるビニール傘」と名付けて商品の下げ札や、オンラインショップの商品ページ内に説明を入れている。