「ジモティー」も選択肢
こうした動きは、他にも。町田市では粗大ごみ収集業者「まちだエコライフ推進公社」と協力。粗大ごみを修理、再生し、市内の「リサイクルショップまちエコ」で安価で販売する取り組みをしている。
東京都品川区では、2022年9月から地域密着型の取引サイト「ジモティー」を活用。粗大ごみの中から使えるものを選別し、ジモティー上で引き取り手を募集している。受け取るには品川区資源化センターまで向かう必要があるが、受け渡しは無料だ。23年6月8日現在は、空気清浄機やスチームオーブントースター、ゴルフクラブなど幅広いジャンルの品が掲載されている。
環境省では自治体に向け、リユースの取組方法についてまとめた「市町村による使用済製品等のリユース取組促進のための手引き」を2015年に公開するなど、リユース品の活性化を推進している。
同省が23年3月に公開した「令和4年度適正なリユースの促進及び違法な不用品回収業者対策に向けた調査・検討業務報告書」。そこに、三菱UFJ リサーチ&コンサルティングによる「リユースの取組」についての調査結果がある。22年11月9日~12月9日にかけ、1741件の自治体に実施したものだ。
回答数は、1143件。うち、29.6%(338件)ではリユースの必要性の情報提供など、リユースの普及啓発活動を実施。13.4%(153件)は、ごみとして回収したものを選別して販売したり、リユース業者が買い取ったりする「市区町村回収後選別」に取り組んでいるとのことだ。