辛くて冷たい
J太「え、辛っ、いや冷っ...いやうまっ!」
新感覚すぎて、うまく言語化できない。キレの強い辛味が舌に走り、一瞬熱いかと錯覚するが、やっぱり温度は冷たい。どこか甘味もある。トマトと合わせて食べるとフルーティな酸味が加わり、口の中は味覚の楽園状態だ。匂い立つ湯気がないぶん香りは弱いかと思いきや、しっかりとしたスパイスの刺激感。食べ進めるうち、水が欲しくなる程度には辛い。
先述通り、カレーを冷やすと食感が悪くなり得る。かといって油や小麦粉を一切使わなければ、水っぽくシャバシャバになるだろう。この冷やしカレーが恐ろしいのは、カレーライスらしいなめらかなルーの食感を低温で維持している点だ。
J太「シェ、シェフを!シェフを呼んでくれ!」
気分は、料理漫画の主人公が出した料理のおいしさにうろたえる大富豪。