VR空間で「学園ドラマ」制作 細田守監督がメタバースネイティブの発想に...

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細田氏「面白い時代」

   キックオフイベントに遠隔で登壇した細田守氏は、自身でも仮想空間を舞台にした作品を手がけてきた。映画の中にとどまらず、現実でメタバースが浸透している状況に「すごく面白い時代になっている」と語る。普段からVRの中で学校生活を送る生徒が、ドラマ制作に自身の体験をどのように生かすかが「見たい」と興味深げだ。

   イベントの第2部は「キックオフセッション」。ドラマを製作するN高・S高の計4チームが、それぞれのドラマの企画案を発表した。すでに5月にプレワークとしてドラマ題材のコンセプト設計を実施している。

   例えば「Diversity」というチームの企画。まずは、放課後の教室で「オーロラ」に触れた人が「AI」(人工知能)になってしまう作品。次に、VR内で夏祭りに行っていたら友人が神隠しにあってしまう話。そして、メタバース上の東京で遊んでいた高校生が帰り道にある裏通りで異世界につながる「バグ」を発見するストーリー、という3案だ。

   細田氏は「3つとも面白い」とコメント。ホラーとデジタル、人とAIという対比を組み合わせたコンセプトを「示唆的」と評価する。また「バグ」そのものは現実世界にも存在するとした上で「バーチャルはバグだらけ。すごく冒険しがいのある世界というところを突っついて、面白くしてほしい」とコメント。3案のコンセプトを全て合わせてもいいのではないかと語った。

   今後は6月にかけてワールド制作や中間フィードバックを行い、7月~8月に撮影、編集を実施。9月での完成やお披露目を目指す。

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