社会科の教科書「常識」が変わった 大化の改新、「イイクニつくろう」今は違う

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

太平洋戦争の始まりは

   2位になったのは、「645年、蘇我蝦夷らを倒したのは乙巳(いっし)の変」。

   中大兄皇子や中臣鎌足らが蘇我蝦夷・入鹿を倒したクーデターは「大化の改新」と覚えた人が多い。しかし、今では、クーデター自体を乙巳の変といい、その後の改革を大化の改新と区別するそうだ。

   3位は、「源頼朝が鎌倉幕府を開いたのは1185年が中心に」。これには諸説あるそうだが、かつての定説「1192年」は、大きく揺らいでいる。「イイクニ(1192年)つくろう鎌倉幕府」は無駄な暗記となった。

   このほか、現代史関係では、10位に、「太平洋戦争の始まりは『マレー半島への上陸とハワイの真珠湾奇襲』」が入っている。

   太平洋戦争は日本の真珠湾攻撃から始まった、と習った人が多い。しかし、実際は直前にマレー半島へ日本陸軍が上陸していた。現在の山川出版社の教科書は、「日本軍はハワイの真珠湾を奇襲攻撃し、また同時にイギリス領マレー半島に上陸して太平洋戦争が始まった」と書いているという。

   日経新聞の取材に、中央大の河合元特任教授は「(マレー半島のことを書くことで戦争開始は)日本軍が東南アジアの資源を奪うことも目的だったことが分かる」と話している。

姉妹サイト