記憶装置「ソリッド・ステート・ドライブ(SSD)」の価格相場が下がってきている。なかには、一般的にSSDよりデータの読み書き速度が劣りながらも安価とされる「ハード・ディスク・ドライブ(HDD)」と、あまり価格差のないモデルも出ている。
このまま、SSDとHDDの価格が逆転する事態はあり得るのか。
2TBで約1万円のSSDも
ガジェット情報サイト「AKIBA PC Hotline!」の2020年6月24日付記事は、東京・秋葉原のパソコンショップにおけるSSDの店頭価格を調査。それによると、容量2TB(テラバイト)で大きさ2.5インチのモデルのSSD平均価格は2万2782円(税込、以下同)。最安値は2万1000円だった。
同日の他の記事で、「AKIBA PC Hotline!」はHDDの価格も調査。2TBの2.5インチモデルでは、5機種をピックアップした。各機種のHDDの店頭での平均価格は、それぞれ6567円、9254円、8859円、7400円、1万267円だった。6500円~1万円が相場だった。
一方で、2023年5月26日現在。ECサイト「アマゾン」で2TBかつ2.5インチサイズのSSDを検索すると、「SanDisk」の「SDSSDH3-2T00-G25」という機種は1万9000円。「トランセンドジャパン」の「TS2TSSD225S」は1万6800円、「SUNEAST」の「SE90025ST-02TB」は1万1180円など、上述記事の相場より比較的安価なSSDがいくつも出てくる。
5月26日現在2TB、2.5インチのHDDをアマゾンで調べると、「Seagate」の「ST2000LM015」は9255円、東芝の「MQ04ABD200-2YW」は9480円、「Western Digital」の「WD20EZAZ-EC」は7971円と、8000円~1万円が相場だ。HDDに比べ、SSDの方がこの数年間で安価な選択肢が増えている印象だ。