「空気感」で移行の指摘
感染が拡大しているのは東京だけではない。各県の発表によると、兵庫県は21日までの1週間で前週の1.5倍、福岡県は1.3倍、北海道は1.25倍など全国的に増加が目立っている。
5月24日の京都新聞によると、インフルエンザでは、感染者数が定点把握で10人を超えると「注意報」、30人以上で「警報」を発表している。しかし新型コロナはデータの蓄積がなく、対応が難しい。同紙は社説で「1週間遅れで週1回の情報では、医療現場の実情とずれが生じてしまうとの懸念が高まる」とも指摘している。
朝日新聞も24日、「5類移行は、科学ではなく、空気感で決まりました。一気に緩和すると、感染者増えるスピードは速くなり、『波』のピークも高くなる。そうなれば、亡くなる人も増えます」という西浦博・京都大教授の論評を掲載している。