「お店を利用して納得できるお客様」に向け
「八四六」店主の斎道良一氏に取材した。「お店をやめないでほしい」と言われ、客と話し合いながら前金制を考案したという。5月24日時点で、前払いについて常連客を中心に約12人から連絡が寄せられているとのことだ。
前金制の目的は、まずは「資金面」の確保。そして最大のねらいは、前払いを通して利用者への来店を促すことだ。「コロナ禍で居酒屋の客足はめっきり減ってしまいました。この活性化を促さないことには、お店の継続はどうにもなりません」(斎道氏)
支援を呼びかけたツイートは、100件以上リツイートされている。だが前払い金のうち、閉店時に残金を確実に返してもらえるか心配する人もいるのではないか。斎道氏に直接聞くと、もともと今回のツイートは過去に店を利用したことのある客に向けて発信していると説明する。
想定以上のツイートの拡散に「ありがたい」としつつ、「基本は『お店を利用して納得できるお客様』向けであることをご理解いただけますとありがたいです」と語った。
なお前払いしていない人でも、通常の会計手段で店舗を利用できる。
前述の通り、あと1年間の営業継続が現状の目的だ。24年に入居先と契約更新するかは「これからのお店の状況にかかっています」とのこと。