人気ユーチューバーをサポートする事務所「Kiii」(東京都目黒区)が、バーチャルユーチューバー(VTuber)事務所「viiins(びーんず)」を設立した。2023年5月18日に発表した。
発表資料によると、事務所の魅力のひとつとして「Re:アバタープロジェクト」という事業を実施する。「陽の目を浴びずに終わるVキャラクターに注目し、新たなVアバターとしての人生を与えるVtuberリユースプロジェクトを予定」しているとのことだ。
「メルカリのような中古市場」に
Kiiiはアテレコ動画で知られる「六丸の工房」さんが所属するほか、「SUSURU TV」さんや「ラファエル」さんといった人気ユーチューバーを「パートナークリエイター」として擁する。
同社発表によると、VTuber業界に新たな活気を与えたいとの思いで「viiins」を設立した。これまでのインフルエンサーマーケティング事業で培ったノウハウを生かし、VTuberのアバター作成からデビュー、育成までを手がける。また、クリエイターにより多く還元できるような収益システムを構築していくという。
気になるのが、冒頭でも触れた「Re:アバタープロジェクト」。これを推進して新たな経済モデルを構築し、「VTuber業界に貢献」していくという。
Kiiiのviiins担当に取材した。「例えるとメルカリのような中古市場の場所を用意する」と話す。
KiiiやViiinsに所属するクリエイターでなくとも、さまざまなユーザーが自由に「中古」アバターや作品を販売したり、購入したりできるようなプラットフォームを用意するとのことだ。
想定される利用の一例として、VTuberや外部企業の依頼で、専用アバターの制作を請け負っていた個人のクリエイターが使うケースがある。こうした事例で、請負先のVTuberの活動計画が頓挫するなどして依頼主と連絡が取れなくなってしまったとき、製作していたアバターを販売できる場所となるという。
現在は準備中で、オープン日などは今後発表すると語った。