個人作家に「エッセイ」WEBTOONを描いてほしい
続いて「WEBTOON HOTPIC」(41:42~)。今回のテーマは「WEBTOON×「個人作家」って実際どうなの?」だ。
井本さん、遠藤さんは「スタジオに入らなければ、WEBTOONは作れないのか」という問いに対して、「そんなことはない。一人だと描けないなんてことはない!」と声を大にして言いたいそうだ。「個人で素晴らしい作品を生み出し、長く活躍し続けている作家さんもいる。応援したい」と、遠藤さんは夜宵草さんが手掛けた二作品を今回、おすすめしたという。
遠藤さん「個人とスタジオとでは、作り方も強みの生かし方も違う。個人だと新しいアイデアや手法をスピーディーに試せるし、スタジオなら得意分野を生かして分業できます」
井本さん「業界が盛り上がるためには、我々があまり『WEBTOONってスタジオでやるんだよ』と、出しゃばって言いすぎちゃいけないフェーズに来ていますよね」
井本さんは、「企業において金と時間をかけて作品を生み出す以上、ヒット率を高めるために、ある程度トレンドを追ってしまう」ことの課題を挙げた。WEBTOONでトレンドとされるジャンルといえば、主人公が圧倒的な力で敵を蹴散らす「俺TUEEE」系や、過去や異世界へ転生して人生をやり直す「転生系」がある。既に人気を博している特定分野の中で、いつまでも繰り返し制作していては「さびしい未来になっちゃうかも」。
そうした側面もあり、個人作家による「成功例はまだないが、やったら面白いのでは」というジャンルの開拓や参入に、希望を託しているようだ。特に、二人が注目しているのが「エッセイ」。縦に読む、スライドさせるまで次の展開がわからないというWEBTOONの構造や、作画コスト上の観点から「最適」と言えるという。その理由とは(47:38~)。
さらに終盤、「WEBTOONにリメイクしたら反響がありそうな、横読み漫画」にも話が及んだ。遠藤さん曰く、WEBTOON業界人の多くがバトルアクション「BLEACH」を挙げるそうだが、井本さんがチョイスしたのは......詳細はスペースにて(1:00:53~)。