【作リエイターズアトリエ(通称「作リエ」)】
テレビアニメ「ポプテピピック」のゲームパートを描き、映像制作やイベント主催など、フリーランスでマルチに活躍する山下諒さん。隔週水曜夜、各分野で活躍中のゲストクリエイターや美大生を招いて、「創作」をテーマに、ツイッターの「スペース」や「オンラインセミナー」で語らう企画が「作リエ」だ。
連載では、スペースで出た話題から、エッセンスを抽出してお届けする。未来のゲストは、今この記事を読んでいるあなたかも?
第21回のゲストは、マルチクリエイターのZYES(ジーエス)さん。テーマは「勝手に『うごメモ』同窓会 『オリキャラ制作』や『棒人間バトル』思い出語ろう」だ。任天堂が2008年に配信開始したDSiウェア「うごメモ」(正式名称「うごくメモ帳」)に親しんでいたリスナーが集い、懐かしい話で盛り上がった。
「Lボタン」は壊れがち、誰もが星を欲しがる
「うごメモ」とは、いわゆる「パラパラ漫画」の作成に適したツール。簡単なアニメーションも作成でき、棒人間にバトルアクションを繰り広げさせる、通称「棒バト」作品が人気を博した。
今でいうSNSのような機能も備えていたので、多くのユーザーがオリジナルキャラクター(以下、オリキャラ)を創り出しては、オリキャラ同士を絡ませて物語を作るなど、盛んな交流があったという。ZYESさん、山下さんも、互いのオリキャラを描きあった仲だ。
山下さん「うごメモで、初めてのネット進出を果たしました。さっき、当時描いていたものを見てきたんですが、ちょっと恥ずかしかったです(笑)」
ZYESさん「一番身近な電子機器が、DSだった時代ですからね。自分も、作品を出す側に回ったのは、うごメモが初めてでした。あれほど使いやすく、取っつきやすいソフトはないです」
幼い頃から、パラパラ漫画を描くのが好きだったZYESさん。うごメモ歴は十数年にのぼる。機能に制限があるからこそ、アイデアを駆使し「願望を形にするための技術開拓」を重ねてきた。
しかし現在、うごメモは新規ダウンロードできなくなっており、ニンテンドー3DSソフト「うごくメモ帳 3D」の有料オンラインサービス「ワールドうごメモギャラリー」も18年4月に終了。それだけに、リスナーたちの思いもひとしおのようで、スペース中に多数のリプライが寄せられた。「ネーミングセンスが厨二」、「Lボタン壊れがち」、「バンレンジャン」、「星(コイン)くれ」などなど、ユーザーであればわかるワード、「あるある」話が満載だ。詳しくはスペースにて。