TSUTAYAフランチャイズではレンタル撤退
レンタルビデオ、CDや書籍を扱う「TSUTAYA」・「蔦屋書店」。「カルチュア・コンビニエンス・クラブ」(東京都渋谷区)が運営するブランドだ。これら店舗のフランチャイズを展開するトップカルチャー(新潟市)は、2021年7月15日発表の中期経営計画で、2023年10月期までにレンタル事業から撤退すると説明している。
同年9月24日付朝日新聞デジタルによると、同社は記事時点で1都9県に「蔦屋書店」約70店舗を運営。同中期経営計画での説明によると、同社の売り上げは減少傾向にあり、背景のなかにレンタル事業の売上や収益力の急速な低下を挙げていた。
代わりに、蔦屋書店・TSUTAYA店舗の「リモデル」を行なうと説明。事業内容として、「コワーキングスペース事業に進出」「特撰雑貨文具ジャンルの拡大/強化」を挙げている。21年7月15日同日には、コワーキングスペース「SHARE LOUNGE」を北信越で初めてオープンすると発表していた。
トップカルチャー運営店以外でも、レンタルを扱う店舗数は減少しているようだ。TSUTAYA公式サイトで店舗検索し、特にキーワードは指定せず「DVD&ブルーレイ&ビデオ」取扱店と指定して検索すると、644件の店舗が出てきた。
ウェブサイトの過去の情報を閲覧できるサービス「ウェイバックマシン」を使い、同サイトの2018年6月14日付を閲覧した。同様にレンタルDVD取扱店を調べると、1292件の店舗がヒットした。正確な情報とは断言できないが、見た限りでは半数近くに店舗数が減少している。
2023年5月19日15時10分追記 当初、ゲオホールディングスの過去の決算資料を17年3月期と表記していましたが、正しくは18年3月期でした。また、23年3月期時点のGEO店舗数を1067店舗としていましたが、正しくは1069店舗でした。訂正してお詫び申し上げます。