コロナ5類「後遺症対策」大きな課題に 予防法も治療法も確立していない

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子どもでも約4%が悩む

   共同通信は5月2日、コロナに感染した子どもの後遺症について報じた。日本小児科学会の研究チームによると、国内で新型コロナウイルスに感染した子どものうち、発症から1か月以上たっても続く後遺症がある割合は3.9%だった。症状は発熱やせき、嗅覚障害、けん怠感などが目立ち、入院したり、学校や保育園などを休んだりしたケースもあった。

   調査は2020年2月から23年の4月11日までに、学会のデータベースに小児科医らから任意で寄せられた0~15歳を中心とした20歳未満の感染者4606人の情報を分析したもの。子どもの後遺症に関して、国内でまとまった数のデータが判明するのは初めてだという。大人に比べると少ないが、子どもも一定の割合で後遺症に悩んでいる実態が分かった。

   共同通信は、コロナの法的な扱いが5類に引き下げられても、「後遺症の治療、相談体制の整備は今後も課題となる」としている。

   WHO(世界保健機関)は5月5日、新型コロナウイルスに関する「緊急事態」の終了を宣言した。しかし、今後も新たな変異株の出現は懸念され、死者の増加をもたらすリスクは残るとしている。WHOの集計では、5月3日時点で、世界で約7億6500万人が感染し、692万人以上が死亡した。

   国内では約3380万人が感染し、約7万4000人が死亡した。

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