司法試験の合格者も増える
女子の法学部志向の高まりは東大のみにとどまらないようだ。
サンデー毎日によると、私立大の法学部の状況を見ても、女子の法学部志向の強まりが感じられるという。一般選抜における法学部の高校別合格者数ランキングを見ると、早慶や中央大、明治大、立教大などの私立有名大では、1位の学校が女子校になっている。法学部志望の女子の増加は、女子の社会進出意識の高まりを意味する、とみる。
同誌の取材に、駿台予備学校進学情報事業部長の石原賢一氏が答えている。
「法学部人気は女子の公務員志向の強さが大きく、背景には将来を真剣に考える女子の姿が見えます。東京23区や政令市なら、安定した収入が得られ、転勤もほぼない。いろいろな働き方ができることも魅力なのでしょう」
法学部出身者が多く受験する司法試験の合格者も増えている。2017年は女性が20.4%にとどまっていたが、20年は25.3%、22年は27.7%と右肩上がりだ。