不思議な空間にようこそ
ダリの代表作「記憶の固執」は知っていますか?溶けているかのように、やわらかく描かれた時計が有名な絵画で、一度は見たことがあるかも。これは、「soft witch」(joji67さん作)というワールドで再現されている。冒頭で紹介した画像だ。
木の枝のようなオブジェクトに垂れ下がったり、グニャグニャしていたりと、完全に変形した3つの時計を元絵のように配置。時計の向こうには、ダリの故郷・クレウス岬半島のような風景が広がる。
ワールド内では、秒針の音が響き渡り続ける。ずっとその空気に浸っていると、不思議な気分になる幻想的な空間だ。ワールド内を歩き回って別の角度から眺めれば、何か絵について再発見できるかも。
だまし絵で知られるマウリッツ・エッシャーの世界を再現した空間がある。「Escher」(suzuki_iさん作)というワールドだ。
エッシャーの作品「相対性」をモチーフにしているのだろうか。縦横無尽にいくつもの階段が連なり、その構造に「上・下」の概念はない。
階段の途中にいくつか存在する黒い三角錐に触れると、ワールド内の重力のベクトルが変わる。先ほどまでは「自分の上」方向に続き進めなかった階段が、今度は「自分の下」に移り、上れるようになる。
重力の変化。これを繰り返していくうち、自分が現在どこにいるのかよくわからなくなってくる。というか、激しい動きはしていないのに、ちょっとVR酔いしてきた...。興味があれば、だまし絵の世界に入ってみてはいかが?