「ポケモンカードゲーム」の高額転売や品薄が話題だ。2023年4月14日には新たな拡張パック「クレイバースト」「スノーハザード」が発売された。同日、ツイッター上ではパックを求める客により、家電量販店など各地の取扱店に行列ができる光景が拡散された。
「中学生以下のお客様限定でパック販売を行います」――。子どもにもポケモンカードを届けるべく、東京・秋葉原のポケモンカード専門店「晴れる屋2」は、こんな販売企画を行なっている。
ここ半年間のパックが買える
晴れる屋2公式ツイッターが4月27日に投稿した告知によると、中学生以下向けのパック販売は、1人あたり、1日で合計10パックまで購入可能だ。販売にあたり、スタッフが年齢確認をする場合がある。
保護者を含め、本人以外の代理人による購入はできないとのことだ。投稿画像には、新発売の「クレイバースト」「スノーハザード」をはじめ、数種類のパックが販売されているのがわかる。
「ポケカ専門店 晴れる屋2」店長の渡辺翔氏に取材した。以前から小学生以下など、生徒や児童に向けた販売枠を用意してきた。
現在は新発売の「クレイバースト」「スノーハザード」に加え、3月発売のパックや22年12月登場したパックなどを提供している。各日ごとに販売分に上限数を設けているため、日によって一部商品が提供できない場合もあるが、直近半年間にリリースされたポケモンカードパックのうち、ほとんどの種類をほぼ毎日販売しているという。
子どもでも買える機会を増やす
中学生以下に向けた限定販売を行う背景を聞いた。渡辺氏によると、新たなポケモンカードの発売日は基本的に金曜日に設定されている。「クレイバースト」「スノーハザード」の発売日だった4月14日も金曜日だ。
販売するとすぐに完売する店舗は多く、「深夜及び早朝から動ける人がなんとか入手できる状況」。昼間には学業に専念している子どもが入手できる機会が少ないと考え、中学生以下の販売枠を用意しているという。一般販売分の在庫の半数を割り振ることで、多くの児童、生徒への販売継続ができているとのことだ。
「お子様への販売はご本人様に加え、親御様にも喜んでいただけることも多く、数の限られた商品で多くの方に喜んでいただける販売方法と感じております」(渡辺氏)