気にしているのは「節約」よりも...
続いて、収入の内訳を見てみましょう。
●収入【アルバイト】17万円
・lookeyのインターン(15万円)
・その他のアルバイト(2万円)
月の収入合計:17万円
単純計算で、月々5~6万は貯金できているようですね。
支出と収入を見て、特に気になるのは「洋服代」。月の支出が10万5000円だとすると、4万円は結構多い印象です。
末永:洋服代が1か月で4万円だと安いほうで、月によっては10万円するときもあります。服飾系の大学に通っていて、洋服が好きなんです。
Z世代は、何か特定のモノについて「こだわりを持ちたい」「収集したい」「知識を集めたい」思いが強い世代とされています。
末永さんは大好きな洋服にお金をかけるために、どこを節約しているのでしょうか。
上京してからアルバイトを始めるまでの1年間は、自由に使えるお金は「仕送りのおこづかい」のみだったので、この期間は「できる限り自炊する」「ガスをこまめに切る」などを意識していたと言います。ただ、現在は「特別、節約はしていません」。普段、気を配っているのは「支出の管理」だそう。
末永「まず、私は普段から現金を使わず「LINE pay」(キャッシュレス・電子決済サービス)でほとんど支払っています。アプリの使いやすさやポイントの還元率など総合的に見て、このサービスに絞って使っています」
末永さんにとって「LINE Pay」は、単なる支払方法以上の意味を持つようです。「アプリ上で支出を管理して、なるべく見える化している」と話します。好きな洋服を買うため、それ以外にどれくらい使っているかを把握するのが目的です。お金をかける領域を明確に線引きして、やりくりしているのですね。
末永「欲しいアイテムがある時はバイトを増やして収入を増やし、調整できそうな交際費や化粧品にかかる費用を抑える工夫をしています」
「東京で一人暮らしをしている女子大生」の例から、Z世代流のお金の使い方の一端が見えました。