GPT-4が本気出した?
さて、以前に「GPT-3.5」を使用したときは、冒頭の通りドラえもんとは似ても似つかないキャラクターが生成された。半面、頭部の輪郭に限っては、ややドラえもんを感じさせるものではあった。もう一回、「GPT-3.5」を試そう。
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( つ ヽつ
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ドラえもんではなさそう
むくりと起床した「一反木綿」(いったんもめん・布のような妖怪)だろうか。「つ」「つ」と突き出した両腕が、ドラえもんの丸い手のようで愛らしい。ただ、以前に「3.5」で出力した時より、確実にドラえもんから遠ざかっている。
しかし、生成型AIはプロンプト(指示文)の表現によって、出力内容が大きく変わる場合がある。最後の望みをかけて、「ドラえもんのアスキーアートを本気で描いてください」と指示してみる。
次に「GPT-4」を選択し、ChatGPTに「ドラえもんのAAを作って」と命令する。最新の大規模言語モデル、その進化は――。
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シンプルではある
ランプか、やせ細った犬だろうか。相変わらず、ドラえもん要素は感じられない。「GPT-4」はAAとともに、「もちろん、さらに複雑で詳細なアスキーアートも作成できますが...」と語る。その場合、ユーザーが利用する機器によっては、適切に表示されないことがあるという。「俺はまだ本気を出してはいないだけ」とでも言いたげだ。
その言葉が本当なら、より「詳細」なAAがほしい。最後の望みをかけて、「ドラえもんのアスキーアートを本気で作ってください」と指示してみる。
「このアスキーアートは、ドラえもんの顔と身体をより詳細に表現しています」との言葉とともに現れたのが、以下だ。
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これがGPT-4の本気だ!
「さっきのAAが太った」――。そんな印象を抱いた。GPT-4、まだ本気出していないんじゃないの?