3万円のスパチャ飛んだ
冒頭で紹介したAIひろゆきは、CoeFont(東京都港区)が運営する、対話型AI「ChatGPT」を活用したAIアバター。公式サイトによると、「国内初の実在人物のAIアバター」だ。ひろゆき氏そっくりの声や見た目で、視聴者と質疑応答をする。ChatGPTには、本物のひろゆき氏が言いそうな内容や口癖でやりとりするよう学習させている。
3月16日に初配信を実施。2回目となった4月13日の配信で、スーパーチャット機能に対応した。CoeFontの4月21日付発表によると、3時間の配信で合計4万2820円、時給換算で1万4273円のスーパーチャットを獲得したという。
配信を見ると、AIひろゆきへの質問とともにユーザーが数百円のスーパーチャットを投じる場面が複数ある。
また、「美味いモノでも食べてくれ」との言葉とともにユーザーが3万円ものスーパーチャットを寄せるシーンがあった。AIひろゆきは「ありがとうございます。しかし僕はAIなので実際に食事を楽しむことはできませんが、そのお気持ちに感謝します」と返答していた。
視聴者はどのような心理から、AIにスーパーチャットを送るのか。CoeFont広報に取材した。AIひろゆきはまだ2回しか配信していない点や他社のAI VTuberとは性質が異なることを理由に、他のAIへのスーパーチャットのユーザー心理については、担当者はコメントを差し控える。
一方で「AIひろゆき」については、「今後の展開への期待値の表れ」「ChatGPT×AI音声という最新トレンドを掛け合わせた実例への評価」と、技術力に対しての応援の意味でスーパーチャットが寄せられていると認識しているとのことだ。