一般層が買いやすい
スポーツタイプでない製品の人気の背景について聞いた。断言はできないものの、道交法改正に合わせてヘルメットを買う人は「スポーツとして楽しんでいるサイクリストというよりは、軽くクロスバイクで移動したり、日常生活として自転車を使ったりする一般層が中心かと思われます」と分析する。
一般ユーザーにとってスポーツタイプのヘルメットは、日常的なシーンでの使用に適していなかったり、値段が高い傾向にある点がネックとなったりするのではないかと担当者は続ける。シンプルな形状や、帽子をかぶせてヘルメットに見えないようにしてあるデザインであれば、普段着や私服にも合わせやすいために受注が増えているのではないかと語った。
帽子をかぶせたタイプのヘルメット自体は2019年から販売していたが、今回認知が高まっているという。商品展示イベントなどでは利用者から「これだったらかぶってもいいかな」といった声を得ているとのことだ。
供給の見通しについては、現在も受注数は増えており明言は難しいものの「注文していただく時期やモデルによっては夏前まで(品薄が)長引くかもしれません」と話した。