超大物ミュージシャンの来日公演が相次いでいる。2023年4月は、ボブ・ディランとエリック・クラプトンが同時期に日本ツアーを開催している。ノーベル賞のボブ・ディランは7年ぶりの単独来日公演だ。世界3大ギタリストの一人、クラプトンは4年ぶり。100回目の東京・武道館公演だという。
クラプトンは23回目の来日
ボブ・ディランは 1941年生まれ。現在81歳。「風に吹かれて」や「時代は変わる」などのフォークソングをはじめ、「ライク・ア・ローリングストーン」などのロック曲で知られる。
歌詞には深い意味が込められており、2016年には、ノーベル文学賞を受賞した。それ以降、音楽フェスでの来日はあったが、単独の日本公演は久しぶりだ。
4月7、8日に大阪公演。11、12、14~16日に東京公演、18~20日に名古屋公演が予定されている。
英のギタリスト、エリック・クラプトンは 1945年生まれの78歳。60年代から世界のロックシーンで活躍しており、今年はデビュー60周年だという。ロック界の3大ギタリストの一人として有名だ。
15日から日本武道館で6公演が予定されている。通算23回目の来日だが、今回は2019年以来の4年ぶり。
コロナ沈静化で増える
このほか、3月には、1970年前後から活躍する英の人気ハードロックグループ、ディープ・パープルや、英のスティング、米のジャクソン・ブラウンなども来日した。
彼らの多くは70代。「レジェンド」と呼ばれることもあるが、現役を続けている。久しぶりの来日公演には、新型コロナウイルスの感染が、沈静化したことも幸いしているようだ。
日本では今年に入り、YMOで世界的に活躍した高橋幸宏さん、坂本龍一さんが相次いで亡くなった。吉田拓郎さん(77)は昨年いっぱいで活動終了が伝えられ、井上陽水さん(74)も、しばらくツアーコンサートをしていない。矢沢永吉さん(73)は今年11~12月にツアーをすると発表しているが、海外勢の元気ぶりが際立っている。